目標は他人に話すと達成できなくなるという実験結果&その対応方法

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目標

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年の始めは、「今年はあれをしよう!」とやる気に満ち溢れますね。

2015年の目標はありますか?

僕もいくつか新しい目標を持っています。

しかし、去年も目標を建てたような気がするのですが、思い返すと結果はいまいちですね。

 

さて、そんな「目標」についてですが、国際的なカンファレンス「TED」に何度も登壇している、デレク・シヴァーズさんが面白いプレゼンをしていました。

「目標は人に言わずにおこう(Keep your goal to yourself)」という話です。


 目標は人に言わずにおこう

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何か目標に取り組むことに決めた時、友人などにその目標をについて話します。

例えば、「今年はマラソンにチャレンジしてみることにしたから」のような目標ですね。

 

しかし、社会心理学者の実験の結果では、人間は他人に話しだけでゴールに一歩近づいた気になってしまうというのです。

他人に目標を話してしまうことで、その時点で満足感を得てしまうのですね。

 

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1926年、社会心理学者・クルト・レヴィンは、これを「代償行為」と呼びました。

1933年、ヴェラ・マーラーは、他の人に認められると心は現実のように感じてしまうことを示しました。

1982年、ピーター・ゴルウィツァーは、このことについて本を書きました。

 

そして、2009年には、これについて新たな実験結果を公開されました。

 

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その実験内容です。

まず、163人の参加者のみんなに”目標”を紙に書いてもらい、2つのグループに分けました。

そして、片方のグループには皆に向かって「それをやる」と宣言してもらいました。

 

あとの半分の参加者には、目標を口外しないようにして、それから45分与えて、自分の目標に近づくための作業をしてもらいます。

この時、”作業は好きな時に止めてよい”と伝えます。

 

目標を口外しなかった人たちは、みんな45分間全部を使って作業をしました。

目標について尋ねると「目標の実現までは、まだ遠いと感じる」と言いました。

 

対して、目標を口にしたグループの人たちは、平均で33分過ぎたところで止めてしまいました。

また、後で質問すると「ゴールに近づいた気がする」と言ったのです。

 

TEDのプレゼンの中で、デレク・シヴァーズは言っています。

目標を他人に言いたい誘惑に抵抗してみましょうと。

言うことと、実行することを取り違える心理を「理解」することが重要だと。

 

もし、どうしても人に目標を話す時には、自分に満足感を与えないようにすることが大切です。

例えば、マラソン大会で走るという目標の場合は、次のように話しましょう。

 

「今度のマラソン大会で走りたいから、 週5日トレーニングしなきゃいけないんだ。だから、サボっていたら喝を入れてくれない?


僕は目標を人に話すことは、自分を追い込むための手段の1つと思っていましたが、これから気をつけます…。

2015年の目標は、人には言わないでおこうと思います。

 

動画は↓コチラ。短くシンプルにまとまっているので是非ご覧ください。

デレク・シヴァーズ 「目標は人に言わずにおこう」
Talk Video | TED.com 

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